プレスリリース

2001年2月22日

タイにおける「既設火力発電所の運用改善による熱効率修復」

 関西電力、電源開発、および中部電力は、この度、タイ国発電公社(EGAT)と共同で実施した「既設火力発電所の運用改善による熱効率修復」プロジェクトを終了いたしました。これは、日・タイ火力環境技術相互交流プロジェクトとして、平成8年から実施していたもので、去る2月19日、EGAT本社(タイ国バンコク近郊)で成果を報告いたしました。

 このプロジェクトは、日本の電力会社の火力発電所の運転操作・保守管理に関する技術的知見・ノウハウを提供し、EGATのサウスバンコク発電所(火力)の熱効率の向上を目的としたものです。

 平成8年4月から、現状調査と対策の検討を行い、平成9年10月から平成12年3月までの間、それらの対策を実施いたしました。その結果、当初計画を上回る熱効率の向上を実現し、30カ月間で、燃料である重油約13,000トン、金額にして約6,200万バーツ(約1億7,000万円)の節約効果が得られました。これは、CO2排出量を約4万トン抑制したことに相当します。

 今後は、この取り組みから得た貴重な経験を活かし、共同実施やクリーン開発メカニズムなど「京都メカニズム」を念頭に置いて、同種のプロジェクトの実施を検討していきたいと考えております。

 なお、本プロジェクトの成果に対し、2月19日、EGAT総裁から、3社の社長に宛てた感謝状が授与されました。

以 上

<参考資料>


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