プレスリリース

2000年9月5日

大飯発電所1号機の定期検査状況について(燃料集合体漏えい検査結果)

 大飯発電所1号機(加圧水型軽水炉 定格出力117万5千キロワット)は、平成12年7月31日から第16回定期検査を実施しておりますが、運転中に1次冷却材中の放射能濃度がわずかに上昇したことから、全ての燃料集合体について燃料集合体漏えい検査を行いました。

 検査内容及び結果は以下のとおりです。

  (1)燃料集合体漏えい検査結果
 燃料集合体全数(193体)について、専用の装置による漏えい検査を実施したところ、1体の燃料集合体に漏えいが認められました。

  (2)燃料集合体外観検査結果
 漏えいが認められた燃料集合体の外観検査等を実施したところ、特に異常は認められませんでした。
 これらのことから、当該燃料集合体の漏えいは、偶発的に発生した微小孔(ピンホール)によるものと推定されます。

 なお、超音波により漏えい燃料棒の特定を行った結果、燃料棒1本に漏えいが認められました。また、当該燃料棒について外観観察を行った結果、有意な傷等は認められませんでした。

 今後、当該燃料集合体は再使用しないものとし、健全な燃料集合体に取り替えることとします。
 今回の事象による環境への放射能の影響はありません。

以 上  

    (通商産業省によるINESの暫定評価)
    INES:国際原子力評価尺度
    基準1 基準2 基準3 評価レベル
    - - 0- 0-

<参考資料>


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