プレスリリース

2000年5月11日

『無焼成レンガブロック』製造・販売の事業化検討の開始について

 この度、関西電力、関西総合環境センターおよび近畿コンクリート工業は、産業廃棄物を再利用した『無焼成レンガブロック』を製造・販売する事業化に向けての検討を開始しました。
 このレンガブロックの製造技術は、産業廃棄物を、焼かずに製造することから『無焼成固化技術』と言い、COを全く排出しないことから、地球環境にもやさしい技術であります。
 この三社は、この技術の特許を持つ亀井製陶(株)と協力して、関西電力の水力発電所のダムに堆積した泥、火力発電所や原子力発電所からの貝殻、碍子、その他建設廃棄物などの関西電力グループの廃棄物を再利用して製造できるか技術検討をおこなっていきます。
 既に、関西電力グループだけでなく、地方自治体や企業にも廃棄物の有効活用策として積極的に推薦しています。廃棄物を『排出』する企業や地方自治体廃棄物を引き取って『加工』する関西電力グループできあがった製品を『利用』する企業や地方自治体の三者が互いに協力しあうネットワークの構築を進めています。このような取り組みは電力業界では初めてのものです。
 今後、平成13年度中の事業化を目指します。

*環境庁の基準:環境庁告示第46号基準。有害物質の溶出などの安全性に関する基準。
○無焼成レンガブロックの特徴

  環境にやさしい
原料の80%以上が産業廃棄物の再生資源。無焼成で化石燃料を燃やさずに成型しているため、温暖化の原因となるCOも出しません。

  高品質で安全
環境庁の基準(*)をクリア。また、通常のレンガブロックの基準強度と比べて曲げ強度で1.2倍以上、圧縮強度で1.7倍以上の強度を持っています。
滑り抵抗値も通常基準の1.5倍以上で、歩道に利用しても滑りにくくやさしい歩行感でバリアフリー歩道にも最適です。
プレスリリース