プレスリリース

1999年9月21日

BNFL製MOX燃料の
製造時品質管理データに係る調査状況について

 当社は、平成11年9月13日に、高浜発電所3号機用に製造しているMOX燃料のペレット外径測定データについて、製造工程において全数合否判定を行っているものの一部品質管理用のデータ採取を行わず、架空の数値を記録していたものがあるという連絡をBNFLから三菱重工業を通じて受けました。
 これを受け、当社は三菱重工業とともに調査員を現地に派遣し、詳細調査を進めているところです。(9月14日お知らせ済み)
 現時点までの調査結果は以下のとおりです。
  1.  今回の問題は、一部のロットについて、上記の製造工程での測定に加え、品質管理のために実施している抜き取り検査(200個/約3000個)において、実際の測定をせず、過去のデータを流用し記録したものであることを確認しました。
    このため、ペレット外径測定データを詳細に調査しています。

  2.  高浜4号機用(199ロット)については、現在までの調査で、データ流用は認められていません。

  3.  高浜3号機用(193ロット)については、現在までの調査で、22ロットにデータの流用があったことを確認しています。

  4.  また、ペレット外径は、製造工程で全ペレット(約3000個/ロット)についてレーザーマイクロメータにより自動計測・自動記録しており、その記録がすべて保存されていることを確認しました。
    高浜3号機用、高浜4号機用合計16体に使用されているMOX燃料のすべてのペレット(計392ロット)について、この記録を調査した結果、すべて仕様値を満足していることを確認しました。

  5.  さらに、ペレット外径以外のデータの信頼性や、データ信頼性の基となる品質管理体制、品質管理・品質監査の実績等についても、現在再確認しているところです。

     今後、さらに調査を進めていきます。

以 上

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