お客さまの声をつなげる<かんでんの+one action>
太陽光発電の更なる普及が進んだ状況下でも電力系統への影響を抑えるために、気象庁の衛星画像を利用した太陽光発電量を予測するシステムを開発しました!
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「再生可能エネルギーの普及が進むよう、積極的に取り組んでほしい!」
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太陽光発電の更なる普及が進んだ状況下でも電力系統への影響を抑えるために、気象庁の衛星画像を利用した太陽光発電量を予測するシステムを開発しました!
改善内容
電力を安定供給するためには、管轄地域内の電力需要と供給量を常に一致させるための「需給制御」が不可欠です。この制御がうまく機能しなければ、周波数が大きく変動し、精密機械の動作不良を引き起こしたり、さらには発電機の停止や大規模停電の発生など、甚大な被害につながる可能性があります。
特に、天候などの自然環境によって発電量が増減する太陽光などの再生可能エネルギーは、発電量の予測が難しいことなどから、電力系統への影響が懸念されています。
当社は低炭素社会の実現に向け、再生可能エネルギーを受け入れられる仕組み作りとして「太陽光発電量を予測するシステム」の開発にも取り組んでいます。
- ■これまでの予測
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天気予報の情報をもとに翌日の太陽光発電出力を予測していましたが、この翌日予想はどうしても外れる場合があり、今後、太陽光発電の更なる普及が進んだ状況下での需給制御に懸念がありました。
現在の太陽光発電量を把握するために、気象庁の『日射計のデータ』を活用していましたが、観測点が少なく、日射計が無いエリアは全て推測値となるため、誤差が大きいという課題がありました。
- ■「アポロン」を活用した予測
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気象衛星の画像から雲の種類、1キロ四方ごとの雲の状況を分析し、高度別の風データを使って雲を動きを予測することで日射量の変動を予測します。予測した日射量を活用することで、3分刻みで3時間半後までの太陽光の発電量の変化を予測することができるようになりました。これにより、安定的な需給制御が可能となり、電力系統への影響を抑える効果が期待できます。
この新システムは、平成28年3月を目処に中央給電指令所に導入する予定です。
日射計を使わずに発電量を把握するシステムの導入は、電力会社では初の試みになります。①衛星画像の雲の状況から高度を分析
②高度毎の風向風速から雲の
動きを予測③日射量と太陽光発電量を予測