ミライスイッチ 関西電力を支える社員たちの本音で語り合う座談会 ミライスイッチ 関西電力を支える社員たちの本音で語り合う座談会

vol.2 安全面はめちゃくちゃ厳しいです。
「そこまでやるんや!」と。

Q1: 今どんな仕事をやってんの?
原子力発電所の安全性を高めるために安全対策の設計。
Q2: どんなことして気分転換してんの?
休日に家族と散歩をしたり料理を作ったりして一緒の時間を過ごしています。 家族と過ごす何気ない時間が一番の気分転換です。
Q3: 仕事をしていく上で一番身につけたいものって何なん?
物事をシンプルに捉える力。
困難な出来事であってもシンプルに捉え、状況を整理し、解決策を立案できるようになりたい。
Q1: 今どんな仕事をやってんの?
火力発電所にある設備の不具合を補修やトラブルを未然に防ぐために対策を行う保修業務。
H28年8月からは火力発電所を安全安定かつ経済的に運転していくために技術的な対策を検討しています。
Q2: あんたのとっておきのストレス解消法を教えてくれへん?
休日にテニスやゴルフなどスポーツを友人とすること。平日は仕事終わりに大阪のおいしいラーメンを食べること。
Q3: 会社に入って今まで一番うれしかったことって何なん?
舞鶴発電所保修課の頃、発電所の一番大きなイベントである定検において、設備(排煙装置のひとつである脱硫装置)を任せてもらい、なんとか無事に完遂できたこと。
Q1: 今どんな仕事をやってんの?
関電の配電設備で起きた不具合の原因究明を行い、現場作業での困りごとを解決できるような用品開発・調査。効率化や不具合の解消を目指しつつ、停電時間を短く、低廉で良質な電気を送れるように努力しています。
Q2: どんなことして気分転換してんの?
旅行やスーパー銭湯に行くこと。
金曜の夜に、同期と飲みに行った後、スーパー銭湯で近況報告することがよくあります。
Q3: 会社に入って今まで一番うれしかったことって何なん?
宿直業務中に電気をつけに伺ったお客さまに喜んでもらえたこと。お客さまからコーヒーをいただいたりとか、「ありがとう」と言ってもらう度に、人のあったかさを実感します。

関電の魅力はやっぱり「人」。
言わされてるわけじゃなく(笑)

今回集まってくれた3人は技術職。
なかでも澤野さんが1年早いんやって?
2012年4月入社ってことは…。

澤野 弘幸(以下/澤野)
福島第一原子力発電所事故が発生したときは、就職活動中で面接の直前でした。

それは大変な時期に・・・。大学院で何の研究してたん?

澤野:
僕は原子力工学を研究してました。
勝間 篤(以下/勝間)
僕は応用化学専攻です。化学系なので、毎年、原子力発電か火力発電かの採用が続いていて。
米澤 憲人(以下/米澤)
僕は学部卒なんですが、電気電子工学の専攻でした。

地中から立ち上がってくるケーブルを電柱に固定する金物の導入を検討している様子

大変なときに、なんで手ぇ挙げたん?

米澤:
もともと工業高校から、高専、大学とずっと電気の勉強をしてきて。自然と関電を視野に入れてきたなかで、むしろ今ならチャンスだなと。高専から入社した同級生もいましたし。

ほな元同級生が先輩になってるんや。

米澤:
(笑)そうです。昔の高校の同級生が4つ上の先輩になってます。

そらまた微妙な(笑)。ほかの二人は?

澤野:
エネルギー系に進んだのも、社会活動を支える仕事に携わりたかったからなんですよね。なかでもPWR(加圧水型原子炉)のリーディングカンパニーである関電から良質な電気をお届けすることが、社会の基盤を支えることに直結するんじゃないかと思って。
勝間:
スゴイっすね! 僕は正直、何も考えていなくて…。化学を専攻すれば、電力会社にも化学メーカーにも電気機器メーカーにも進めるのではないかなと。志望のきっかけは、先に入社した1年上の先輩にいろいろ教えてもらって、いい会社だと思ったので。同じ研究室、同じテーマで研究していたJさんっていう。  
澤野:
ああ、同じサークルでずっと一緒だった(笑)。バレーボールの。
勝間:
あっ、そうなんですか!
澤野:
今も仲いいし、職場も原子力部門で一緒だし。
勝間:
知らんかった(笑)。で、話を聞くうちに、生活の基盤でもありつつ、産業技術の発展に欠かせない電気事業に、生まれ育った関西で携われたらなって。
米澤:
あ、そこは僕も同じですね。これまでの知識を活かして生まれ育った関西に恩返しができる…となれば、関西電力かなとはずっと思っていて。

関西人は関西好っきゃからなぁ(笑)。

勝間:
やっぱり関西愛がね(笑)。特に、電力小売の自由化で変革が求められている時期だからこそ、やりがいのある仕事ができるかなとも考えました。

先輩が原子力やったのに、なんで火力にしたん?

勝間:
3.11を受けて、今後、火力の役割が大きくなるなと感じたからですね。1年上も2年上も原子力だったし、僕の大学の化学からは久しぶりの火力だったんです。
澤野:
僕はもう研究テーマに原子力を選んでいたので、最初から決まっていました。

舞鶴発電所のボイラー内で燃やした石炭の灰を処理する設備が正常に動作しているかを確認する様子。

そもそもなんで原子力を勉強してたん? 事故後に迷わへんかったん?

澤野:
日本は資源が限られているなかで電気をつくらないといけないけど、環境性、経済性、エネルギーセキュリティー、そして安全性を考慮して電源を選んでいくべきだと思うから。事故後も、電気は変わらず必要だし、安定したエネルギー供給で日本の将来の発展を支えるためにも原子力という選択肢を持っておくことは必要だなと。安全性を突き詰めて原子力という選択肢を次の世代へ残すことに人生をかけて挑戦したい、という思いがむしろ強まりました。

夜勤があったり大変なんとちゃうん?

入社するのん周りから反対されへんかったん?

米澤:
親は「自分で決めたらエエんちゃう」ぐらいで、反対はされなかったですね。友だちからは「大丈夫なん?」みたいに言われましたけど(笑)。経営の先行きが見えないなかでも気持ちは変わりませんでした。
勝間:
僕も親には特に何も。「どこの企業も大変なのは一緒やわ」と(笑)。今までみたいに「スゲェやん」という感じはなかったけど、マイナスな評価はなかった印象です。
澤野:
僕はむしろ「自分で決めたことなら、つらくなっても人のせいにせず、最後までやり遂げられるだろう」と背中を押してもらったぐらいで。原子力の重要性は変わらないから、従事して正解じゃないかと。違う学部の人からも「大変そう」とは言われたけど、僕が話す限りでは「誰かがやらなきゃいけないよね」という認識をもってくれていたので。

確かになぁ。せやけど、夜勤があったり大変なんとちゃうん?

勝間:
入社してから1年半は当直があったので、夜勤に入ってました。今は夜勤はありません。
米澤:
僕も8月に異動するまでは夜勤がありました。今ではやる仕事も変わってしまいましたが、異動を通じて少しずつ成長しているような感じがします。
澤野:
確かにそうですね。

澤野君は結婚してるみたいやけど、奥さんからは仕事について何か言われたりする?

澤野:
入社2年目で結婚したんですが、「社会のために働けていることに感謝しないとね」と言いながら支えてくれています。

ようできた人やなぁ(笑)。関電の魅力って何なん?

米澤:
お客さまや社会の役に立てることが大きいですね。震災後、電気が消えて困っているところを復旧している姿をテレビで見て、やっぱりライフラインを守るのは大切な仕事だなってしみじみ思いましたし。
勝間:
誇りをもてる仕事だっていうのが一番です。電気って、ほかの企業が発展していくのにも必要ととれるものですからね。それを発電し続けることを誇りに思える。あとはなんといっても、人が魅力。より安価な電気を安全に安定供給しようと立ち向かってる先輩たちがカッコいいなって。自分もそうならなきゃって思いますし。
澤野:
若手であっても、積極的に仕事に関わっていけるところですね。担当者として自分の考えを整理してしっかりとした意見が言えれば、それを仕事として形にできますしね。

こんだけ大きい会社やのに、「人が魅力」ってみんな言うてるなぁ。

勝間:
決して言わされてるわけじゃなく(笑)。素直にそう思いますね。
澤野:
早い段階からいろいろ任せてもらえるけど、足りないところは先輩方がちゃんとフォローしてくれます。責任を持って仕事に取り組めて、その中で自分の成長を感じられるのは理想的だと思います。

逆にしんどいなぁって思うことはないん?

勝間:
あ~、仕方ない部分なんですけど、急に仕事が舞い込んでくることはあります(笑)。「当日に言われても!」っていう業務だったり。
米澤:
そういうのはありますね(笑)。
澤野:
確かに(笑)。
勝間:
そんななか、「どうしたんや?」ってこまめに訊いてくれる先輩もいますしね。頼まれごとで困ってたら、「俺が昔担当したことのあるやつをするから、お前がやったことないのを勉強のためにやれ」とか言ってくれて。僕らが分からないことに対しても「俺が正解を示すからついてきてくれ」とか、めっちゃかっこいいやん!と(笑)。憧れますね。

惚れてまうやん!(笑) 二人にも憧れの人っているん?

米澤:
職場は年齢や経験年数がバラバラなんですが、それをうまくマネージメントしている上司に憧れてますね。上司も全ての業務について担当者よりも詳しいわけじゃないですけど。にもかかわらず、職場一筋の職人気質の人とも上手にコミュニケーションをとって円滑に回せるのはスゴイなと。
澤野:
僕の上司には、何かがあったとき、物事をシンプルにとらえて、難しい問題でも簡単に示してくれる人がいて。予想外の出来事が起きるとバタバタ慌てがちですが、冷静に何が問題かを列挙して、担当者が解決できるところまでかみくだいてくれるから、すごく尊敬しています。

ムズカシイことを簡単にかみ砕ける人ってカシコイよなぁ。

澤野:
原子力発電所の安全性について説明する機会が多いんですが、説明を聞いていただく方のバックグラウンドも異なるので、シンプルに分かりやすく説明することの大切さを感じています。

安全に対する意識が想像以上で最初はビックリしました。

オンオフの切り替えってできてるん?

トラブルの未然防止のために聴診棒を用いて異音の有無を確認している様子。

勝間:
休みの日は全力で遊びますね。家にはいないです。
米澤:
僕も出かけてますね。ジムへ行ったり、最近はゴルフのレッスンを始めてみたり。あとは彼女や友人と遊びに行ったり飲みに行ったり。同期4人と休みを合わせて旅行にも行きました。こないだはシンガポールへ2泊4日で。その前は淡路島。計画的に仕事をすれば休暇もとれるので。
澤野:
僕は毎週金曜の終業後に、勤務地の福井県から自宅のある大阪府に帰ってきます。家族との時間を大切にしたいから、妻と買い物へ行ったり小旅行をしたり。月曜朝に電車大阪から福井に出勤です。

疲れるやん!

澤野:
といっても心地いい疲れですね。オフを充実させることが、オンの充実にもつながると思います。結婚すると、帰る場所に必ず味方でいてくれる人がいるので、仕事もより一層頑張れますよ。
勝間:
やっぱりいいモンなんですね。そう聞くと励みになりますわ~。
米澤:
僕もあやかりたいですね。付き合い始めたばかりなんで(笑)。この会社、ビックリするほど結婚が早いんですよ。部門の同期も30人近くいるんですが、入社してから3年間で半分以上が結婚してますからね。

そらビックリやな(笑)。ほかにも入ってから驚いたことってあった?

米澤:
想像以上に現場やお客さまに近いなというのはありました。入社前は、設計図を描いて業者さんに回付するイメージだったんですが、実際に入ったら電柱に昇って作業をさせてもらう機会が思ったより多くて。入社したらまずは現場を経験するんですが、事故復旧とかの対応だと、業者の人たちだけでなく直接お客さまとも接してましたし。やっぱり現場を知ってないと設計も指示もできないので。
勝間:
発電所でビックリしたのは、安全に対する意識が想像以上だったことですね。何か作業をするときは全員で最初にミーティングをするんですが、一段階目の作業にはどんな危険があるか、じゃあ二段階目はってのを全部洗いだして。その日の作業の注意点をみんなで唱和し、見える位置に書き出してからスタート。「そこまでやるんや!」と。
米澤:
安全面は確かに、めちゃくちゃ厳しいです。ひとつひとつの作業に対して、「○○よし!」とかって自分で声を出して確認してからやっています。不安全行動をしたら、先輩の作業長からガッツリ叱ってもらえますし(笑)。
澤野:
一つひとつの手順でどういう危険があるのか抽出する作業を、現場の第一線までやっているので、協力会社の方も安全に対する意識が高いんですよ。「前の担当者はここまでやっていたけど大丈夫?」って逆に言っていただけるぐらい。

原子力発電所の安全対策に関する
打ち合わせの様子

徹底してるなぁ!
せやけど効率悪いな~って思わんかったん?

米澤:
安全面に時間と労力はかなり割きますけど、非効率とは思ってないですね。事故が起こってしまったらアウトなので。
勝間:
効率も大切ですけど、安全をないがしろにするような会社から電気を買うかって言われたら、絶対ないと思うんです。大前提に安全があって、そこからの効率化でないと。
澤野:
僕は今、原子力発電所の新しい対策として、どんな設備をつけたらいいかとか、安全性を決める立場にいるんです。必要とされるスペックに対して、余裕をもたせた設備を置いたり。例えば一つの数字を決めるだけでも、そこには本当にすごい検討時間と労力がかかっているんですよ。

けどなんか会社としてスピードもテーマにしてたりするやん。
そのあたり、安全面との両立ってどうなん?

米澤:
いくらスピーディでも安全じゃなきゃ意味がないですからね。 安全で速くする方法を考えないと、本末転倒になる。
勝間:
難しいところですよ。過剰なところは削ることも考えなきゃいけないだろうし。設備がちゃんと運転できるように予備をつけるとなると、設置のための検討時間とか、日々のメンテナンスとか、いろいろかかってくるので、それならナシにすることも考えられるかなと。
澤野:
何をもって安全とするかだと思いますね。我々事業者がどれだけ安全ですと言っていても、社会の皆さんが足りないと思えば安全じゃないわけで。ずっと意識はしていかないと、両立できないものだと思います。

より安い電気の安定供給はもちろん
環境保全にも取り組みたい。

やりがいってどういうときに感じるん?

勝間:
設備の不具合を修繕して解決できたときかな。なかでも、これまですべて止めてから修繕していたものを止めずにできたときに、一番のやりがいを感じました。発電所の運転に関わる大きな不具合を解決できると、電力の安定供給にも貢献できてるなと実感できますし。
米澤:
事故対応など、電気が消えて困っているお客さまに送電したとき、「ありがとう」という感謝のお言葉をもらえると、ダイレクトに感じますね。仕事をする原動力にもなっています。通常業務でも、今後 10 年20 年と残り続ける配電設備を構築できるのはやりがいがありますね。
澤野:
自分の考えを説明して理解を得たときです。日常業務での相談から原子力発電所の安全審査の対応に至るまで、説明をする機会がとっても多くて。社会や地域の皆さんのご理解を得て初めて説明責任を果たした、仕事をしたってことになりますからね。

そこからの目標は何なん?

澤野:
やっぱり原子力という選択肢を次の世代に残したいです。そのためには、原子力発電所の安全性を高めたうえで、再稼動をしていくことが大切。まずは原子力発電所の安全性についてちゃんと説明できる一人前の技術者になりたいです。小さくてもその一翼を担っていると思えば、どんなに苦しいことでも頑張れます。
米澤:
現場から異動になって、配電用品の開発を進めてるんですよ。不具合の出るものや古くなったものなどを入れ替える際、コストの安いものができれば電気代も安くできるかもしれないし、不具合の起きにくい設備をつくれば事故も防げるし、お客さまもより安心して電気を使えますよね。そこが目標です。
勝間:
僕も8月に発電所から火力事業本部の開発技術グループへ異動になって、火力発電全体のことを担うようになったんですね。だからより安い電気の安定供給はもちろん、例えば環境負荷の小さい新たな発電所を開発したり、発電用燃料や排ガスの処理方法を変えるなどして環境負荷の低い電気を供給したりと、環境保全にも取り組んでいきたいです。

みんないろいろ考えてるんやなぁ。
ほな最後に、関電の「power with heart」についてどう思ってる?

米澤:
僕らが直接お客さまと対面して「まごころと熱意を込めたサービス」を実現させるのは難しいですよね。だけど安定した電気を送り続けることや、停電や事故が少なく、保守しやすい設備を構築して、お客さまや社会の力になることがイコールになるんじゃないかと考えてます。
勝間:
火力発電に携わる自分にとっては、電気を1kWhでも多く、1円でも安く安定して供給することが、それにつながるのかなと。発電の単価的に火力は高いんですよ。だから赤字になり、電気料金の値上げにもつながってしまっている。それを防ぐためにも、今まで以上にコスト意識をもって、無駄を省き本当に必要なものを的確に判断できる知識や技能を身につけたいです。
澤野:
僕らにとっては、原子力発電所を安全かつ安定的に運転して、良質な電気をお届けすることが「power with heart」になると思います。そのためにまずは、原子力発電所の安全性について「説明した」というところでは終わらせず、「相手が知りたいのは何か」にまで踏み込んで説明したいです。淡々と数字がこうだから安全だと言っても伝わらない。心を込めて分かりやすい説明をすることで、実現させていきたいですね。

安全に安定して、そして安く使ってもらえるのが何よりやからなぁ。本日も、ご安全に!

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